2012年05月21日

上弦の月のような・・・

数日前から日本中が大騒ぎしていたが

その様子を少し離れた所から僕はしかもやや斜めに見ていた。

早朝アルバイトから帰宅した後は

世紀の天体ショーと言えど、おそらく熟睡しているにちがいない。

加えて天気予報ではその時間、空は雲に覆われているでしょう。

などと女子アナは心なしか伏し目がちに言っているではないか。

だから僕は日食メガネも事前に用意するなんてことはなかった。

のだが・・・

なぜか7時に それも パッ と目が覚めてしまった。

ベランダで妻がひとりテンション上げている。

「あなた~ いつまで寝てるの!今度いつ見られるかわからないのよ!」
(標準語に直した場合)

今度はないのだ。

豊橋にいる限り、次に金環日食が見られるのは300年後だ。

そこまで言われてはさすがに無関心なこの僕でさえ

”一生に一度”に心が動く。

しかも雲の切れ間から欠けた太陽が顔を覗かせ始めたではないか。

ベランダへ出て空を見上げる。

日食メガネを通して見える少し欠けた太陽は

ひよっとしたら 旅の宿 から見る 上弦の月 に似ているのかも知れない。

  


Posted by 周ちゃん at 15:17Comments(3)