2013年03月31日

サヨナラ! かすみちゃん!

坂口 良子さんの訃報を聞いて

ボクの脳裏には38年前の記憶があざやかに蘇える。

高校3年生になったばかりのボクは青春の真っ只中にいた。

だが、真っ只中にいただけで

夕日に向かって叫ぶことも

明日に向かって走ることも

ましてやその情熱を燃やしたりする なんてこともなかった。


唯一の救いはトモダチと過ごす時間だった。

そしてことあるごとにサブちゃんのマネをすることだった。

サブちゃんと言っても北海道出身の歌のうまいオジサンじゃあない。

ドラマ「前略おふくろ様」の主人公 萩原健一扮する板前の片島 三郎だ。

そのサブに思いを寄せる料亭の仲居が坂口良子扮する渡辺かすみちゃんだったのだ。

かすみちゃんは”超絶”かわいかった。

こうちゃんも、近藤も、ヨッチャンもみんな好きだった に違いない。

「前略おふくろ様」を見なきゃ翌日学校でひとりぼっちになってしまう。


授業中、先生が「明日抜き打ちでテストするぞ!」なんて言おうものなら

「そりゃないっすよ!」とか

「ぁ いゃー、しかしぃ!」とか

サブちゃんのマネをしたものだ。

マージャンで誰かがリーチをかけるたびに

「そりゃないっすよ!」

悪さして小遣い減らされるたびに

「そりゃないっすよ!」

デートでドタキャンくらうたびに

「そりゃないっすよ!」・・・


青春とは愚かで儚いものなのだ。


あの頃、僕たちの誰もが大好きだった かすみちゃんこと

坂口 良子さんの冥福を心から祈る今日この頃なのだ。




Posted by 周ちゃん at 17:44│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。